私の記憶が確かならば~
(司会の鹿賀丈史さんは勿論、初代和の鉄人、道場六三郎さんもご健在で何よりです)
僕より世代が上の人達が子供の頃には、急流の犀川を泳いで渡りきる河童とあだ名される猛者がいたそうです
しかし、ダムや取水施設がなく圧倒的な水量を誇った当時の犀川の流れは、時に川遊びをしていた子供の命を奪ったこともあったとの事
現代なら、そんな事故があれば大問題に発展しかねません
不便で貧しいのが当たり前の時代でしたが、子供たちは自然の中で遊び、今の子たちより逞しく伸び伸びと生きていたようです
社会もまだまだ伸び盛りの頃で、悪く言えば無知で野蛮
良く言えば今より希望や自由があったように思われます
それに引きかえ僕と犀川の付き合いは時代が違うとはいえ軟弱そのものでして…
幼少の頃に父とダム湖で鯉釣りをしたのが最初
ですが、初めて魚を釣ったのは小学生の時で、
当時は子供でも簡単に釣れるウグイやオイカワ、アブラハヤ、マブナなどの鯉科の魚がいっぱい居た良い時代
中でも大きな鯉は当時の少年達の憧れでしたが、川魚の王様は警戒心が強くなかなか釣れませんでした
初めて犀川で泳いだのは、ダム湖の流れ込みに浮かぶ砂利採取船の運転席にお宝があるという噂を聞きつけた中学時代
思春期の好奇心旺盛な少年達の中に僕もいて、岸から運転席まで数珠繋ぎのドラム缶のようなフロートの上を渡っていく最中にバランスを崩して落下
自らの意思ではありませんでしたが、記念すべき犀川での初泳ぎでした
ずぶ濡れになって見たお宝(とある神秘写真集)は格別でしたね
更に大人になって行動範囲が広がると犀川水系で釣れたヤマメを川で腹出ししている最中に上流からどんぶらこと猫の死骸が流れてきたり、茄子やスイカなどの夏野菜が大量に流れてきたり、時には良い子は見てはならないオモチャやその他エロエロが捨てられていたりして世の中はなかなかに面白い事を実感することに
やがて時は流れ、犀川を取り巻く環境は僕の子供時代から大人になってヤマメの本流釣りに夢中になっていた頃にかけての様子とはだいぶ変わりました
最近流れてくるのはプラゴミが圧倒的に多く、ポイ捨ても見かけます
川は大人達だけの遊び場の様相で、子供だけで気軽に川遊びや釣りが出来る場所が少ないと思います
特に最近は工事ラッシュで安全に川に降りられる場所が以前より少なくなりました
釣りの対象魚も鯉科から鮭科魚類に変わり、本流の難易度は高めになったと思います
一方で木曽川漁協管内は昔から子供の為に釣り専用区を設けています
小さな時からアマゴやイワナを釣って楽しめるなんて羨ましい環境です
木曽川漁協さん、僕も精神年齢は中学生以下なので混ぜてほしいと思っていますがダメでしょうか?(笑)
犀川漁協も中学生以下は無料ですが、いろんなものが変わっていく時代に何か旧態依然としていて変わる気配がありません
個人的には将来への投資の意味で子供達に釣り場を解放する木曽川漁協のやり方を取り入れて欲しいです
また、魚の放流の仕方についても、放流日を一般に公表せず広範囲に丁寧に放流する木曽川漁協と日時を公表し一ヶ所に大量放流する犀川漁協では魚の残り方が違います
更に犀川漁協は放流当日はエサ釣りのみ
組合員に対しての漁協の説明はイメージアップの為とありますが、これでは古くからの組合員の為の放流と批判されても仕方ないですね
昔は犀川本流ではなく穂高川や高瀬川で放流した事もありましたが、訪れる釣り人の数に対して釣り場が狭いという理由から場所を変えたようです
さて、連休初日の3日は家の掃除でした
いくら掃除をしてもあばら家の為、写真は載せません
翌日は畑仕事でした
何と、この歳でようやく耕運機デビュー
お待たせしてすんまそん(いや、誰も待ってないから)
少しは仕事が楽になるかと思いきや、土が硬いと結構大変ですね
しかし昨年は鍬で耕して腰を痛めたましたし、体力は嫌でも衰えていくので、これからは機械にも補助してもらいながらやっていくことにします
そして釣りに出かけたのは5日のこどもの日でした
今回選んだのはいつもの犀川本流ではなく松本市を流れる薄川という里川風情の渓流です
釣りの行き帰りには、ちょうど入山辺のお船祭りをやっていたので所々に雄壮な幟が建てられていたり道路には大勢の人達が集まっていて普段とは違った賑やかさがありました
釣り場に到着したのは午前10時
写真にはルアーロッドを持った子供が1人写っていますが、この後から子供たちや家族連れの釣り人などが大勢やってきました
しかしどうした事か?
雨男ともあろう者が、この日は新緑が眩しいほどの快晴に(笑)
一緒に釣りをするのは会社の上司で10数年来の釣り仲間、Hさん
多勢に無勢
おそらく彼と他の釣り人達が晴れ男だったのでしょう
いきなり結果から申し上げますと、釣果は午後3時まで粘って5尾でした
木曽川の時は40分で4尾でしたから、狭い範囲に放流された200キロものヤマメ達は一体どこにいったんでしょう?って感じでした
当日と翌日にかなり釣られたのは間違いなく、他の釣り人の竿にも変化は見られませんでした
僕が釣った場所はいわゆる竿抜けポイントでしたが、同行のHさんはルアーで9尾
餌を取るのが下手な放流して間もない魚を釣るにはルアーの方が良いとは言いますが…
今回も負けました(大人の都合で僕が手を抜いたわけではありません)
しかし同じルアー釣りの子供たちには釣れた様子は全くなかったので、ちょっと気の毒に感じました
大人と子供、腕の差は如何ともし難いですね
それにしても僅か2日でこんな状態では…
放流の仕方を変えるとか、もっと魚影が濃ければ子供達にも少しは釣れたと思うんですがね
こちらの写真ですが、犀川にしては小ぶりなニジマスです
薄川での釣りを終えた後、この日の夕方に殖産で釣りました
前回バラシた大物達は僕以外にも釣り人が入った形跡が多数あったので暫くは警戒して口を使ってくれないかもしれません
今回は全く反応がなくガッカリです
しかし5月5日はこどもの日
将来有望な綺麗なニジマスが釣れた事に少しだけ希望を持ちました